小包郵便物(国際小包)で海外に郵便物・物品を送る
小包郵便物(国際小包)は比較的大きめの物品を送るのに利用する国際郵便物のひとつです。
どのようなサービスなのか、内容を詳しく見ていきましょう。
サービス概要
まず、サービスの特徴を下記に挙げます。
- 重量は30kgまで送れる
- 配達の記録が残る(お問い合わせ番号あり)
- 補償サービスがある
- 航空便や船便など輸送方法を選べる
こういった特徴があります。以前は手紙などは一緒に入れて送れませんでしたが、いまでは信書も送れます。
サイズ・重量
サイズは2パターンあります。
A、長さ1.5m 長さと横周の合計3m
B、長さ1.05m 長さと横周の合計2m
重量は最大30kg以内
サイズも重量も、国によって異なるので事前に条件の確認をしてください。
発送方法
●航空便:飛行機で輸送する
●SAL便:船や飛行機などで輸送される(飛行機への空きスペースなど利用)
●船便:船で輸送する
この中で速く送るのであれば[航空便]、安く送るのであれば[船便]、その中間の[SAL便]
取り扱いのない国・地域もあるので、事前に条件の確認をしてください。
内容品
手紙や書類、物品など送ることが出来ます。
事前に送れるものなのか条件の確認はしておいてください。
[全世界共通で送れないもの][相手国によって送れないもの]があります。
■送れないもの
禁制品や日本からは航空機輸送されるので航空危険物も送れません※航空危険物は禁制品なので船便でも❌。
代表的なもの:【火薬類・ガス・可燃性物質・引火性液体・酸化性物質・毒物・腐食性物質など】
⇒花火や香水など、身近なものも含まれます。
運賃・料金
重さと送る国・地域によって料金が決定します。
損害賠償
郵送中に中身が壊れてしまったり、亡失した場合に賠償されます。損害限度額は重量によって異なります。
重量 | 損害限度額 |
〜5kg | 11,160円 |
5kg〜10kg | 15,170円 |
10kg〜15kg | 19,190円 |
15kg〜20kg | 23,200円 |
20kg〜25kg | 27,220円 |
25kg〜30kg | 31,230円 |
賠償金額が重量段階別になっているのは、万国郵便条約で決められているからです。EMSに比べて賠償額が低めですが、引き上げに消極的な国も多いことから現状にとどまっています。
●保険付の扱いも出来ます。国によって条件が異なりますが、最高200万円までの賠償があります※保険付オプションの取り扱いできる郵便局は決まっています。
送り方
全世界宛の国際小包は2024年3月からは手書きラベルは使用できません。
国際郵便マイページサービスor郵便窓口で端末を借りてラベルを作成します。
●差出人とお届け先の住所氏名や内容品の記載等、詳細を記載していきます。
■内容品※上記も参照
・事前に内容品が送れる品物なのか、禁制品等ではないか確認してください。航空危険物は禁制品なので船便でも送れません。
・雑貨や日用品など大まかでなく、なるべく具体的な種別を記載しましょう。値段や数量も正確に記載してください。
内容品の合計価格が20万円を超える場合は通関手続きが必要になります。ご自身で直接手続きをするか、手数料は掛かりますが日本郵便に代行をお願いすることもできます。
→20万円を超える国際郵便物の通関手続きを委任するには?輸出入申告代行手数料など
【参考】通関手続の詳細について(PDFファイル)
追跡と配達記録
ラベルの控えにはお問い合わせ番号があります。配達の記録が残り、WEBから追跡の確認ができます。
国内までの配送状況 | どこの国宛てでも追跡確認OK |
国外の配送状況 | 追跡できる国とできない国あり |
返送・転送になった場合
あて先の国で配達ができず返送や転送になった場合に料金がかかってしまいます。
国際小包は比較的大きな荷物を送るのに使用されることの多いサービスです。重いものが多く、返送作業での手間と運送費用も嵩んでしまうため、その分を返送料として差出人に負担させることになっています。
なお、「最も経済的な路線で返送」は船便以外にもSAL便で返送されることもあります。
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・EMS(国際スピード郵便)を送る-サービス内容と差出しのポイント-