海外へ壊れやすいものやビン類を送る
国際郵便物は運送距離が長く、積み下ろしも多いので、しっかりとした包装をする必要があります。
緩衝材やエアキャップを箱の中に詰めたり、内容品を包むなりの対策をして送りましょう。
目次
国際郵便に“こわれもの”扱いはある?

国際郵便は【こわれもの】の扱いがありません。なので以下の点に気をつけて包装する必要があります。
・運送の距離と期間が長い
・積み下ろしが多く、国によっては取り扱いの荒いところもある
・気圧など運送状態の影響
基本として気圧や気温などは一切配慮されません。
また多くの国際郵便物と一緒になって運送されます。他の郵便物や作業員などに悪影響のないよう、しっかりと梱包しましょう。
“こわれもの”表示は意味ある?
郵便物の表面に『FRAGILE(こわれもの)』・『Handle with care』など、注意喚起の表示をしても問題はありません。
ただ、【こわれもの】の扱い自体ないので、気休めにしかならないと思ったほうがいいでしょう。
補償のつくサービス(EMSや書留、保険付きなど)はあるので、一緒に検討してみてください。
ガラス製品や液体の入ったものを送付する
「ガラス製品その他壊れやすい物品」と「液体又は液化しやすい物品」の包装方法は国際郵便約款にあります。
ガラス製品その他壊れやすい物品
堅固な箱に入れ、運送中における物品同士又は物品と箱との摩
擦等を防ぐよう適当な保護材を詰めること。
ガラス製品や陶器など、壊れやすいものを送るときは次のように梱包します。
- 丈夫で壊れにくい箱(堅固な箱)に入れる
- 中の物同士や箱の内側とぶつからないよう、十分な緩衝材を詰める
- 箱の中にすき間を作らず、中身が動かないよう固定する
※緩衝材には新聞紙、エアクッション(プチプチ)、クラフト紙などを使いましょう。
液体又は液化しやすい物品
漏出を完全に防止する容器に入れ、破損した場合に液体を吸収
するよう適当な保護材を詰めた堅固な箱に入れること。箱のふた
は、容易に離れないように取り付けること。
液体や液体状になりやすいもの(化粧品・飲料・調味料など)を送るときは、次のようにします。
- 漏れを完全に防げる容器に入れる
- 万が一漏れた場合に備えて、液体を吸収する保護材(紙や布など)を一緒に入れる
- それらを堅固な箱に収め、箱のふたは外れないようしっかり固定する
液体が漏れると他の郵便物に被害が及ぶおそれがあります。容器の密閉と吸収材の使用を徹底しましょう。食品類の場合も、つぶれたりして汁が漏れないように特に注意が必要です。
さらに安心のための工夫
他の郵便物から液体が漏れ、自分の荷物が濡れてしまうこともあり得ます。濡れると困るものは、次のような工夫をしておくと安心です。
- 中身を透明のビニール袋に入れる(税関検査でも内容が確認しやすい)
- 二重包装にする
- 内箱:品物と吸水性のある緩衝材を入れる
- 外箱:内箱をさらに緩衝材で包み、中心に収まるよう配置する
- 箱の中にすき間があると衝撃で壊れやすくなるため、緩衝材をしっかり詰める
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