料金が不足した郵便物はどうなるの?

郵便料金は消費税増税などその時代によって変わっていきます。知らずに昔の料金のまま差し出してしまった郵便物は当然料金が不足している状態です。

この料金が不足したままの郵便物はどうなるのかみていきましょう。

 

2つのパターン


料金不足の郵便物がどうなるのか主に2パターンあります。

  1. 郵便物を差出人に戻す
  2. 郵便物に料金不足である旨のハガキを添えて配達

郵便物に差出人の電話番号があれば「料金が不足していますよ」なんて連絡をくれることもあるみたいですが、あくまでも便宜的な措置でしょう。

差出人に戻す

収集した配達局の配達エリア内の差出人であれば原則としてこのパターンにあてはまります。

例えば、新宿駅の前の郵便ポストに料金不足の手紙を投函したとします。この郵便ポストを収集しているのは新宿郵便局なので、この新宿局の配達を担当しているエリア内に差出人の住所があれば返還されます。

※区分作業を進める中で料金不足の手紙を捕まえきれず、そのまま新宿局から離れ、あて先の配達エリアにある配達局に向けて流れていってしまうこともあります。

ただ配達の担当エリア外であっても、差出人の住所がその近郊であれば差出人に戻すケースもあるようです。

また差し出す時の料金

このケースで戻ってきた場合には不足している料金分の切手を貼って出せば再度配達してくれます。

定形郵便物84円のところ82円切手しか貼っていなければ、この不足している2円分の切手を貼り付けます。

※戻ってきた郵便物に“不足の理由”、“〇〇円分の切手を貼って出すよう案内”の入った付せんが貼り付けられます。

料金不足である旨のハガキを添えて配達

このパターンでは、一旦はあて先に配達はされます。その後はあて先の人が正式に受け取るのか否かを決めます。

受け取ると決めた場合:不足分の料金をあて先の人が支払う
→不足分の切手・証紙を添付ハガキに貼り付けて差し出す

受け取りたくない(不足分を支払いたくない)場合:差出人に返還
→一緒に添付されたハガキに受け取らない旨を表示し、該当の郵便物に貼り付けて郵便窓口に差し出すかポストに投函

また差し出す時の料金

再差出しするには不足分の切手を貼るだけでは足りません。また新たにその郵便物の料金分の切手が必要になります。

定形郵便物84円のところ82円切手しか貼っていなかったとすれば、不足の2円分ではなく定形郵便物の郵送料84円を貼り付けます(最初に貼り付けた82円切手は一回目にあて先に配達をした郵送料の対価となるため)。



郵便料金が不足してしまう理由

郵便料金は時期によって値上がりすることもあります。郵便物の大きさや重さによっても変わってくるので、それを知っていないと間違った料金で送ってしまうことになりかねません。

不足してしまう理由を下記にまとめるので、目を通してみてください

基本料金が不足している

定形郵便物84円のところ、82円切手を貼ってしまったりと、その料金分よりも低い切手を貼りつけて出してしまうときです。

切手を貼らずにポストに投函してしまう凡ミスもあるようなので気を付けてください。

 

定形郵便物(ハガキ)の大きさを超えている

定型郵便物は、大きさが決まっています。その大きさを超えてしまうと重さ関係なく料金が上がってしまいます。

もちろん、ハガキもサイズの規定があり、その規定よりも大きいものは封書と同じ料金になります。

 

厚みも忘れるな!

意外に盲点なのが定形郵便物には厚さ制限があること。定形郵便物は縦と横の大きさだけでなく厚さ1cmの規定があります。

封筒にボールペンなど入れてしまうと厚さの制限に引っかかってしまうかもしれません。

 

重量が超えている

いくらサイズが各郵便物の基準をクリアしていても、重さによっても料金が変わります。定型郵便物は重さ50グラム以内と決まっていて、大きさに関わらずその重さを超えてしまうと定形外郵便物の料金が適応されます。

荷物の運賃とは違い、基本的に郵便物は重さによって料金が区分されています。重ければ重いほど郵送料は上がっていく仕組みになっています。

 

定形外郵便物の規格を超えている

定形外郵便物にも定形郵便物と同じようにサイズと重さが決まっています。その規格内に収まらずはみ出てしまうと一段階高い料金が必要になります。

郵便受けに配達できることを前提として決められた規格のため、厚さ3cm以上のかさ張る郵便物は高めに料金が設定されています。

 

最新の料金をチェックすることも大事ですが、各郵便物の規定によっても料金の分かれることも把握しておきましょう。




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