「転送不要」ってどんなサービス?不在の場合は転送される?
この「転送不要」の意味や使われる目的、使い方などを詳しく解説します。
転送不要とは?
「転送不要」とは、あて名人が転居届を出していても、新住所に郵便物を転送せず差出人に返送する取り扱いのことです。
特別な手続きは不要で、誰でも利用できます。
転居届がポイント
通常、転居届を出していれば、旧住所宛ての郵便物は新住所に転送されます。しかし、「転送不要」と記載された郵便物は転送されません。
「転送不要」は「なんでも転送しない」わけではなく、「転居届による転送のみ無効にする」ものです。
たとえば、不在で受け取れなかった郵便物を、近くの郵便局や勤務先で受け取りを希望すれば、「転送不要」の郵便物でも転送されます。
嘱託回送の場合
嘱託回送(破産管財人に配達すべき破産者宛ての郵便物)の場合は、郵便物に「転送不要」の表示があっても管財人へ転送されます。
これは上記でも説明した通り、転居届とは関係のない取り扱いの
ためです。
ちなみに嘱託回送は郵便物のみが対象で、ゆうパックなどの荷物は管財人に転送されません(嘱託書に「荷物」とあっても転送するのは✖)。
転送不要の利用目的とは?
「転送不要」がどういった場面で利用されているのかみていきましょう。
郵送を利用した本人確認においては、当該行政手続や民間取引で発行される証書等などの関係書類を、転送不要郵便で住民票住所あてに送付することで、成りすまし防止対策としての効果が期待される。
総務省HP
これはクレジットカードやキャッシュカードの郵送も同じですね。本人確認と住所確認を行うことで、第三者への誤ご配達や、成りすまし利用を防ぐのが目的です。
■通知の意味が限定された場合
ガス会社の点検通知や投票所入場券など、転送しても意味のない通知にも使われます。
例:東京ガスの「ガスメーター交換通知」など
「転送不要」郵便物の出し方
手続きは簡単。郵便物の表面に「転送不要」と表示するだけです。
郵便局員が見落とさないように目立つ位置・色で表示してください。
記載位置のおすすめ
記載位置として最適なのは、切手貼付スペースの下側です。
その場所は封筒の向きによって変わります。
- 縦向きの封筒:宛名の左下
- 横向きの封筒:宛名の右下
また、「親展」など外脇付けの記載位置を参考にしてもいいかもしれません。
まとめ
「転送不要」とは、あて名人が転居していても新住所に転送しない扱いです。本人確認や重要通知の用途で使われ、誰でも簡単に利用できます。
記載は確認しやすい位置に表示して、誤配達を防ぎましょう。
よくある質問
Q. 自分で転送不要の郵便を送るには何か届出が必要ですか?
A. いいえ、事前の手続きは必要ありません。郵便物の表面に「転送不要」と明記するだけで利用できます。
Q. 「転送不要」の表示が小さくて配達員が見落とすことはありますか?
A. 可能性はあります。なるべく目立つ場所に、赤字などではっきりと表示するのが望ましいです。
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