『必着』と『当日消印有効』って何が違う?意味を間違えると・・・

懸賞の応募やエントリーシートなどを提出するのに、締切日時の管理をしっかりしておかないと期限に間に合わないという最悪の事態を招きかねません。

とくに郵送する場合には『必着』なのか『当日消印有効』なのかよく確認する必要があります。

 

『必着』とは

締切日時までに郵送物があて先に必ず届いてなければならないことを指します。

「4月1日必着」とあれば、4月1日までに必ず郵送物が相手方に届いている必要があります。決められた期日を過ぎてしまうと当然無効です。

つまり

→懸賞であれば落選
→就活などの応募書類の提出であれば選考漏れ

ということ。

特に就職・転職活動は自身の人生に大きく影響することなのでこういった事態は避けたいものです。

 

余裕をもって早めの準備を


『必着』というのは、締切日時”ぴったり”ということではありません。

逆に締切日ギリギリに郵送してしまうと、たとえば不測の事態(天候や交通事情)で送達遅延が発生し間に合わなくなる可能性もでてきます。

リスクをできるだけ避けるためには、早めの準備と発送は欠かせません。

もし締切日ギリギリになりそうであれば、事前に郵便物の配達にかかる日数を把握しておき、必要に応じて送達速度の速いサービス(速達など)の利用も検討しましょう。


『当日消印有効』とは

締切当日までの消印があれば、郵送物を受け付けてもらえることを指します。

「4月1日当日消印有効」とあれば、この日に郵送物が届かなくても問題とはなりません。

4月1日までの消印さえあれば、締め切りの数日後に到着しても有効であり受け付けてもらえます。

 

消印とは何ぞ?


消印とは郵便葉書や郵便切手に押されるスタンプのこと言います。押印することによって使われた切手・葉書が使用済みで再利用できないようにします。

消印には局名・年月日(日付印によっては時間帯)の情報が表示されます。「○年○月○日に△郵便局で当該の郵便物を引き受けました」という証明にもなります。

この証明力を担保として『当日消印有効』という受付け方ができたとも言えます。

※ここでの「消印」は通信日付印で押印した場合のことを指しています。

 

ポスト投函には注意

『当日消印有効』は『必着』に比べて時間的に余裕がありますが、油断は禁物。郵便ポストに投函する場合は、その日の最終便の収集時刻に注意しなければなりません。

最終便以降に投函してしまうと、取り集めも次の日になり、翌日の消印が押されてしまいます。

「4月1日当日消印有効」なのに4月1日の最終便以降に投函すると、次の日(4月2日)の消印のため条件を満たさなくなります。

余裕をもって早めに発送しましょう。

■ワンポイント(期日ギリギリの場合)

郵便物を発送するときは、午前中に差し出すことが望ましいです。

午後でも問題ない場合がありますが、遅延のリスクを避けるためには午前便に差し出す方が安全です。

 

郵便物の流れと消印

差し出した郵便物がどのように送られていくのか、簡単に流れをみていきましょう。

【上り】
[窓口・ポスト]収集
⇒[集配局]選別・取揃え・消印|差立
⇒[地域区分局]地域別に区分|差立

【下り】
⇒[地域区分局]配達局別に区分|差立
⇒[配達局]到着|宛先別区分
⇒[あて先]配達
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各拠点として、窓口で引受を行う窓口局、収集・配達する集配局、他局向けに郵便物を中継する地域区分局があります。

手紙の殆どは道順の組み立てまで機械処理されます。大型の郵便物も一部は配達区分まで機械処理されます。機械処理できなかった郵便物は手作業で行われます。

消印はいつ押される?

■窓口局では原則として書留などオプション以外は押印されません。通常郵便物などは集配局で押印されます。
←ここまでは日付印で押印

■集配局以降で消印漏れを発見した場合
←日付の入っていない抹消印で押印

■道順組立、配達時に発見した場合
←(切手と郵便物にかけて)手書きで「〒」の表示




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