ゆうパックに「冷蔵・冷凍」以外の温度管理サービスはある?

ゆうパックで生鮮食品や温度に敏感な品物を送りたいとき、「チルドゆうパック(冷蔵)」や「冷凍ゆうパック(法人向け)」以外の温度管理サービスがあるのか気になる方は多いでしょう。

この記事では、ゆうパックの温度管理サービスを整理し、代替案や実践的なコツを解説します。

 

ゆうパックの温度管理サービス:冷蔵・冷凍のみ

日本郵便のゆうパックには、温度管理を目的としたサービスとして「チルドゆうパック(冷蔵)」と「冷凍ゆうパック(法人向け)」の2つのみが存在します。

残念ながら、常温や低温(冷蔵・冷凍以外)の専用温度管理サービスは提供されていません。

チルドゆうパックは0~5℃で生鮮食品(野菜、鮮魚)を配送し、冷凍ゆうパックは-18℃以下で冷凍食品を扱いますが、個人利用者は冷凍ゆうパックを使えず、ヤマト運輸や佐川急便の冷凍便が代替案となります。

たとえば、チルドゆうパックは誰でも利用できますが決められた郵便局でしか差し出せません。一方、冷凍ゆうパックは法人契約が必要で、デパートのお中元などで使われます。

「なまもの」の指定もできるが・・・

通常のゆうパックでも無料オプションで「なまもの」の指定ができます。専用の取扱注意シールもあり、申し出れば「なまもの」シールを貼ってもらえます。

ただし、特別な温度管理はありません。

直射日光の当たらない比較的涼しい場所に置いたりと、配慮してくれる可能性はありますが、期待しすぎないようにしましょう。

「冷蔵・冷凍」以外のニーズへの対処法

ゆうパックに冷蔵・冷凍以外の温度管理サービスはないものの、常温で温度を保ちたい場合は、以下のような工夫で対応可能です。

まず、通常ゆうパックに保冷剤や発泡スチロールを組み合わせる方法があります。荷物を予冷(6時間以上)し、保冷剤をダンボールに入れて「こわれもの」指定(無料)で送付。

追跡や最大30万円の補償も付くので安心です。ただし、予冷が不十分だと品質劣化の可能性があるため、6~12時間の冷蔵庫保管が推奨されます。

 
■工夫ポイント
・発泡スチロールや保冷バッグは熱を遮断しやすく、緩衝材(プチプチや新聞紙)を多めに使うと、外部の熱や振動を軽減

・厚手の保冷バッグや段ボールにアルミシートを貼る方法も効果的。外部の熱を反射

・荷物を隙間なく梱包し、テープで密閉すると温度保持力が向上

他の選択肢:ヤマトや佐川のクール便

冷蔵・冷凍以外の温度管理が必要な場合、ゆうパック以外の選択肢も検討価値があります。

●ヤマト運輸の「クール宅急便」は冷蔵(0~10℃)と冷凍(-15℃)に対応し、120cm・15kgまで。

●佐川急便の「飛脚クール便」は冷蔵(2~10℃)、冷凍(-18℃以下)で、140cm・30kgまでとサイズが大きめ。

実は、郵便局のお歳暮・お中元カタログで一部の商品は佐川急便の「クール便」で配送されます。

まとめ

ゆうパックのチルドゆうパックはコンビニ不可、一部の郵便局窓口で対応しています。

常温配送では、内容品を詳しくラベルに記載(例: 「チョコレート 保冷剤入り」)し、繁忙期(7月お中元、12月お歳暮)は早めの差し出しを。




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