ゆうちょICキャッシュカードの機能:払戻の上限額やデビットカードなど
お金を下ろしたり、送金したり、キャッシュカードを使う場面は数多くあります。
ゆうちょで口座を開設すると後日キャッシュカードが送られてきます。
昔は磁気ストライプ型(裏に黒い帯のある)のカードでしたが、今ではセキュリティ面を考慮してICチップ内蔵のカードになっています。
ここではICキャッシュカードの基本的な機能をまとめてみました。
※ゆうちょSuicaやJP BANKカードなどは対象外
目次
基本機能
■セキュリティ:
生体認証(指静脈)
■利用限度額(1日当たり):
初期設定値50万円 0~200万円(生体認証で1000万円)の間で設定変更可
■付加機能
デビットカード
総合口座用のキャッシュカードです。
表面の記号番号は他銀行で口座番号にあたるもので、送金やカードの再発行などの手続きで必要になります。
記号の最初の数字は『1』から始まります。
POINT他行からゆううちょへ振り込むのに記号番号は使えません。ゆうちょの支店名・口座番号の調べ方
生体認証
※2023年5月14日で取り扱い終了
生体認証は指静脈の情報で本人を認識する機能で、自分の貯金を守るためにセキュリティの向上を図るのに役立ちます。
※指静脈は指紋と同じく人によってパターンが異なるみたいで、登録データと照合することで本人かどうか見分ける
安全面の担保があるので、下記で説明する払戻の上限額を通常よりも引き上げることができます。
まあ、この機能自体は任意なので別に必要なければ付けなくてもいいでしょう。
指静脈情報の登録
手続きに必要なものは以下の通り
・本人確認資料(免許、マイナンバーカードなど)
・通帳またはキャッシュカード
・届出印
申込書に記入し、ゆうちょの窓口で手続きをおこないます。指静脈パターン(2本分)をICカードに登録します。
利用する時に生体認証に成功しても暗証番号の入力は必須です。
暗証番号の入力が面倒だとしても生体認証とはセットなので省略できません。
利用できる場所
生体認証機能を利用できる場所は以下の通り
・ゆうちょの窓口
・ゆうちょATM
・指静脈認証対応の提携金融機関ATM
対応していない機種でも、暗証番号を入力すれば取引できます。
利用限度額
ATMで引き出すのに、いくら自分の預けているお金だからと言って
いくらでも自由に引き出せるわけではありません。
“利用限度額”
つまり引き出しや振り込みをするのに上限額が決められています。
急な物入りの時に「必要額が引き出せない!」なんて事態にならないよう
制限があるってことくらいは知っておきましょう。
初期の設定額
初期の設定のまま、上限額を変えていないのであれば
50万円
これは一日あたりなので、次の日になればクリアになります。特に週単位・月単位の上限額みたいなものはないのでご安心を。
上限額には引き出しだけでなく振り込み(送金や支払い)をした金額も合算されます。
たとえば、振り込みで1万円利用したのであれば、その日に引き出せる金額は49万円となります。
設定額の変更
利用限度額は窓口などで手続きをすれば、上限額を変更できます。
上限額の設定範囲
①ICカード:生体認証なし=0~200万円
②ICカード:生体認証あり=0~1000万円
安全面を考えて、暗証番号だけでなく生体認証をおこなう設定にしていれば最高1000万円まで上げることができます。
仮の設定で①を0円 ②を1000万円にしたとすると
生体認証なしだと1円も引き出しできず、生体認証すると1000万円まで引き出しOKということです。
まあ変な話、指が無くなっちゃうと1円も引き出せないということですね・・・
上限額の変更をするには
変更をしたい場合はゆうちょの窓口で手続きをします。手続きに必要なものは以下の通り
・本人確認資料(免許、マイナンバーカードなど)
・通帳またはキャッシュカード
・届出印
いまの上限額よりも引き下げるだけであれば、ゆうちょATMやゆうちょダイレクトでも手続きができます。
デビットカード
デビットカードはご存知の通り、買い物の決済に使えるカードです。
利用と同時に口座から引き落とされるので、クレジットみたいに使いすぎの心配がありません。
設定をすればキャッシュカードが、そのままデビットカードとして使えます。
もちろん年会費や利用手数料は無料。
利用方法
「J-Debit」のマークが表示されている加盟店(ショッピングセンターやレストランなど)で利用ができます。
利用は簡単で支払いの時にキャッシュカードを提示し、端末に暗証番号を入力するだけです。
上限額は上記と同じですが、1回あたりの利用上限額は最高100万円までと決まっています。
加盟店は全国約45万ヶ所と言われていますが、正直少なく存在感も・・・。
JCBやVISAなどのブランドロゴが入っているデビットカードよりも圧倒的に少なく
ネットで使えない・海外で使えないなど利便性が高いとは言えないのが現状です。
ICカードへの切替え
いま、ゆうちょで総合口座を開設するとキャッシュカードはICチップ付きのカードが送られてきます。
もし以前に使われていた磁気ストライプカードのままで、切替えたいのであればゆうちょの窓口で手続きします。
窓口の手続きで必要なもの
手続きに必要なものは以下の通り
・本人確認資料(免許、マイナンバーカードなど)
・通帳、磁気ストライプのキャッシュカード
・届出印
手数料
切替えるだけであれば手数料は無料です。
ただし、磁気ストライプのキャッシュカードが無くしてしまって手元になく
ゆうちょの窓口に持参できない場合は、紛失・盗難による再発行の扱いになるので手数料が1100円かかります。
もちろん、新しく送られてくるキャッシュカードはICチップ内蔵のカードです。
提携ATMサービスの手数料・利用時間など
ゆうちょのキャッシュカードで提携金融機関のATM・CDを利用する場合の利用手数料(送金・預入・残高照会など)
【ローソン銀行】
■預入または払戻し
- [平日]8:45~18:00 1回につき220円
- [土曜日]9:00~14:00 1回につき220円
- [日・祝休日・上記以外の時間帯等]1回につき330円
祝休日には1月2日、1月3日を含む
貸付けを伴う通常貯金の預入・払戻しの場合は1回につき110円
■残高照会
- 無料
【ローソン銀行以外】
■預入または払戻し
- [平日・土曜日]8:45~18:00 1回につき110円
- [日・祝休日・上記以外の時間帯等]1回につき220円
祝休日には1月2日、1月3日を含む
大垣共立銀行のATMで<コラボATMマーク><コラボATM看板>がある場合は手数料が無料
※設置場所等により、上記の手数料と異なる場合があります。
貸付けを伴う通常貯金の預入・払戻しの場合は1回につき110円
■残高照会
- 無料
イーネットATM
イーネットマークのあるATMで利用する場合(コンビニやスーパー、ショッピングセンターなどに設置されています)
■預入または払戻し
- [平日]8:45~18:00 1回につき220円
- [土曜日]9:00~14:00 1回につき220円
- [日・祝休日・上記以外の時間帯等]1回につき330円
祝休日には1月2日、1月3日を含む
貸付けを伴う通常貯金の預入・払戻しの場合は1回につき110円
■残高照会
- 無料
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