喪中はがきの文例・書き方 いつまでに差し出せばいい?知っておきたいマナーなど
身内に不幸があった場合に、慶事ごとは避け喪に服します。
新たな年を祝ってやりとりをする年賀状は慶事ごとにあたります。
こちらから年賀状を出すのを控え、また相手側からの年賀状も遠慮するようにします。その役割を担うのが喪中はがきです。
喪中の範囲
一般的に故人との関係からみて2等身までとされています。ただ明確にきめられたものではないので、その故人との生前の交流や思い入れの深さ如何によって決めても問題ありません。
配偶者・両親・義理両親・子供・兄弟姉妹・孫についてはほとんどの方が喪中にされています。
祖父母・義理祖父母・義理兄弟姉妹については同居している場合は喪中にされている方が多いようです。
いつまでに出す
11月頃から12月初旬までに相手に届くようにします。年賀の引受が始まるのは12月中旬あたりですが、相手が年賀を準備するまでに出したいものです。
間に合わない/12月中に不幸があった場合
年が明けてから寒中見舞いとして年賀欠礼のお詫びをしましょう。
ちなみに寒中見舞いは松の内(~7日)が明けて(地域によっては15日までのところも)から立春の前までに出します。
年賀欠礼のお詫びなのでくれぐれも遅くならないよう早めの準備を。
郵便窓口では寒中見舞い専用のはがきは販売していません。ただ寒中見舞いや喪中はがきに適した胡蝶蘭のはがきが販売されています(用途を限ってない)。
料額印面が胡蝶蘭の柄のはがきで他のはがきと同じ62円です。インクジェットタイプも販売されています
喪中はがきの文例
喪中のため年末年始のご挨拶は
失礼させていただきます
祖父 ○○○○が4月1日に90歳で永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
明年も相変わらずのご交誼のほどよろしくお願い申し上げます
令和○○年○○月
郵便番号・住所(電話番号)・名前
1.時候の挨拶や頭語などは使わず、見出しで要件を切り出します
・亡妻の喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
・喪中につき年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます
※『賀』は祝いの意味のある言葉なので使わないようにしましょう
2.故人との間柄と誰が・いつ・何歳で亡くなったのか記入します
見出しにもよりますし、一部省略しても構いません。全部記入する方が無難でいいかもしれません
3.相手から受けた情誼に対する感謝の気持ちや気遣う言葉、愛顧を願う言葉を付けます
・ここに平素のご芳情を厚くお礼申し上げます
・時節柄いっそうのご自愛のほどお祈り申し上げます
・よいお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます
喪中に年賀状が届いた場合
寒中見舞いとして相手方に出しましょう。
まず年賀状をいただいたお礼を述べます。そして年賀状を出せなかった理由と、その通知が遅れてしまったことへの謝辞を加えます。
喪中はがきを出した方から年賀状をいただいた場合でも相手をミスを指摘したり、嫌みを書くことのないようにしましょう。あくまでこちら側が行き届かず失礼してしまった旨を書くようにします。
後は相手への気遣いや愛顧を願う言葉を添え締めくくります。
喪中の相手に年賀状を送ってしまった場合
喪中とは知らずに出してしまったことへのお詫びを書きます。そしてなぐさめや励ましを文章を書き、そして結び言葉を添えます。
重ね言葉(再び・重ね重ね・・・など)を使ったり、亡くなった理由を聞いたり、悲しみを助長させるような野暮なことを書いていないか確認しましょう。
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