郵便番号のはじまり・その2
決定から導入まで
昭和42年11月2日→郵便番号制を翌年の7月1日に全国実施すると決定
同年12月28日→郵便番号について全郵便局に通達
昭和43年1月20日→郵便規則一部改定し、郵便番号の記載の努力義務を規定
同年3月22日→全国の郵便番号を公示
同年2月〜3月郵便の大口利用者や各種官公庁などに説明会と郵便番号簿全国版を配布
同年5月〜6月に郵便番号簿地方版を無料で配布して周知と利用促進を図る
また6月から郵便はがきにも郵便番号記載する赤枠をつくり、民間で販売されるはがきにも同様の枠を設けるよう勧奨されました。その年に発行された年賀状にもしっかり郵便番号の記載枠があるのが確認できます
スタート
7月1日に満を持して郵便番号制がスタート
午前10時から東京中央郵便局の2階で郵便番号自動読取区分機の始動式が行われ、当時の小林武治郵政大臣がスイッチをONにし自身のあいさつ状の入った郵便物の区分を行いました。
この郵便番号自動読取区分機は2台用意され、その2台ともに東京中央郵便局に設置されています。
遅れて同年11月28日に大阪中央郵便局で1台設置されることになります。実は初めての実用機がこの1台で、先行して東京中央郵便局に設置された2台は実用実験機でした。
続いて名古屋・福岡・札幌中央郵便局と新宿局にも配備されていきます(ちなみに新宿局に配備されたのは初のNEC製。それ以外は全部東芝製だった)。
まだこの時点で区分機のない郵便局が圧倒的に多いわけですが、郵便番号をみるだけで未熟練者でも容易に区分できるようにするのも計算のうちでした。
郵便番号の記載率
郵便番号制をいくら導入したといっても実際に記載してもらわないと意味がありません。
導入前にもケタ数をできるだけ少なくし覚えやすいようにして、また記載してもらうように宣伝したわけですが、導入時の記載率は56%にとどまりました。
だんだんと記載率は上がり昭和44年4月には65%、90%の大台を突破したのが昭和46年のことです。
ちなみに日本より先に郵便番号制を導入した他国の状況をみてみるとスイス・ドイツ(当時の東西ドイツ)の記載率は90%以上もあったそうです
●○資料○●
昭和44年1月に行われた「郵便番号に関する世論調査」(内閣総理大臣官房広報室)によるアンケート調査をみてみましょう。(対象は20歳以上で2万人規模)
郵便番号を知っていますか?
- 知っている・・・・95%
- 知らない・・・・・5%
知らないと答えた人のうち年齢別にみてみると60歳以上の人が約半分以上を占めていました。
郵便番号を知ったきっかけの6割近くは郵便番号簿の配布で、あとはテレビ・ラジオ・新聞などのメディアが続いています。
年賀状を出した人の中で相手の郵便番号を記載した人は
- 記載した・・・・58%
- 一部記載した・・27%
- 記載していない・・15%
昨年(昭和43年)7月以降に郵便物をだした人で相手の郵便番号を記載した人は(年賀状は除く)
- 記入した・・・70%
- 一部記載しないものがあった・・23%
- 記載しなかった・・・7%
記載しなかった・一部記載しなかった人は、なぜ記載しなかったのか
- 調べるのが面倒・・・43%
- 調べる方法がない(全国版がない)・・・24%
- 記入しなくても届くから・・・15%
- その他(郵便番号簿ない、知らなかった※など)・・・24%
※この知らなかったは郵便番号制が導入されたこと自体知らなかった。という意味