日本全国に郵便ポストと郵便局はいくつある??

全国各地にある郵便ポストと郵便局。

日本に設置されている郵便ポストはいくつあるのか、フェルミ推定で算出・・・ではなく資料を元にみていきたいと思います。

 

郵便ポストの設置本数

日本全国に設置されている郵便ポストの数は

17万6683本(2021年度)です。

2010年からの推移をみていきましょう。

年度 本数 年度 本数
2010 186,753 2016 181,523
2011 185,409 2017 181,221
2012 181,895 2018 180,744
2013 182,839 2019 179,129
2014 181,521 2020 178,211
2015 181,692 2021 176,683

一番、設置本数が多かった年度は2006年の19万2300本です。民営化以降はその本数は減り続けています。

ユニバーサルサービスの水準

郵便ポストは住んでいるところに関わらず、誰もが利用しやすいように大まかな設置の水準が決められています。

  • 「日本郵政公社法」施行時(2003年4月)のポスト数を維持すること(約18万本)
  • 各市町村内に万遍なく設置すること
  • 常時利用できる場所又は公衆の目につきやすい場所に設置すること(公道上や駅など)

全国的に過疎化も進んでいて人口減だけでなく郵便利用者も減っています。今後、約18万本の水準をどこまで維持するのか、見直しはあるのか気になるところです。

 
なお、郵便ポストの設置本数は日本郵政のディスクロージャーに記載されています。



郵便局の数

過疎地域にもある郵便局ですがその数は

24,284局(2021年度※閉鎖中含む)です。

2010年からの推移をみていきましょう。

年度 局数 年度 局数
2010 24,529 2016 24,421
2011 24,519 2017 24,395
2012 24,525 2018 24,367
2013 24,511 2019 24,341
2014 24,470 2020 24,311
2015 24,452 2021 24,284

2012年から徐々に減ってはいますが、郵便ポストの減少率と比べれば小さいです。

郵便局の設置基準

ユニバーサルサービスの水準として設置基準が決められています。

(郵便局の設置)

あまねく全国において利用されることを旨として郵便局を設置しなければならない

日本郵便株式会社法

・原則として、いずれの市町村にも1以上の郵便局を設置すること

その地域の住人が利用しやすいように設置することが求められています。

 
全国各地に郵便局ネットワークが張り巡らされています。そこが強みと言われていますが、大きな弱みでもあります。

過疎地の局を維持するためには、どこかで利益と赤字の補填が必要です。これがゆくゆくはかんぽ不適切募集の問題にも繋がっていったとみていいでしょう。

郵便局への平均距離

約2万4千局の郵便局がありますが、郵便局への平均距離は他の公的機関と比べても短く、最も身近な公的機関であるようです。

◆郵便局への平均距離は630m、小学校は680m、警察署・交番は830m、地銀は1.14km

コンビニは560mとなっていますが店舗のバランスを考慮すると、郵便局のほうが各地に住む人にとってバランスの取れた距離にあると言っていいでしょう。

どうしてもコンビニの場合は、採算の取れる場所に多く出店するので、地域によって店舗数のバランスに差が出てしまいます。

●参考資料
総務省HP⇒情報通信審議会諮問 「少子高齢化、人口減少社会等における郵便局の役割と利用者目線に立った郵便局の利便性向上策」について https://www.soumu.go.jp/main_content/000537663.pdf




シェアする