“はやい”を満たすサービス-速達-
“はやい”というのはいろんなサービスにとって重要な項目のひとつであり、そのニーズも高いものです。
逆に“遅い”“時間がかかる”のはあまりよろしくないことのように思われています。
よく『現代人はせかせかし過ぎ。もっと余裕を』なんて言われますが、頭では分かっていても、ちょっとしたことが待てなかったりするのは性格なのか、それとも日本人としての気質なのでしょうか
スピード時代を象徴するかのように移送手段も大きく変貌を遂げてきました。
ある日、ふとテレビを見ていると私にとって思い入れの深い寝台電車が廃止になってしまうというニュースが飛び込んできました。その寝台電車は私が上京する際に利用した電車で、その時の切符も大切に保管しています。
そんな感慨深い寝台電車も飛行機や新幹線に押され、少しずつ時代の流れから取り残され、ついには廃止にまでなってしまうなんて悲しいことです。
送達は素早く
郵便で“はやい”サービスといえば速達です。
サービス内容からして時代問わずニーズがあるように思えますが、速達の歴史は郵便創業の歴史からみて意外にも遅く、(郵便創業から)約40年後に取り扱いが開始されました。
開始されたとはいえど、当初は限られた地域(東京の一部地域間と東京-横浜間)でしか取り扱いができず、全国的に速達が取り扱われるようになったのは昭和に入ってからでした(昭和12年8月)
速達はいまでも“はやく”届けてほしいというニーズにこたえたサービスです。「速達は今日中に届くの?」っていう質問もあるくらいですからね。
時間との勝負
郵便の歴史を調べてみても、
いかに“はやく”“スムーズに”郵便物を届けるのか、それを考え仕組みと設備を構築してきたのかよく分かります。
郵便物の送達は生身の人間の脚から始まり、馬車や自転車、鉄道、飛行機、自動車、バイク、海外ではヘリコプターを使って郵便物を運んでいたこともありました・・・それら交通手段だけでなく、内部処理に費やす時間も機械化でよりスピーディーに送達できるようになりました。
手紙を届けるという単純に思えることにも、目に見えない努力と工夫が凝らされているんだよ、というお話でした。てか、そんな話だったっけ・・・