誕生から110年目を迎えた国際返信切手券

以前、イギリス在住の方から国際返信切手券についてのご質問をいただきました。

国際返信切手券とは各国の切手と引き換えてもらえるクーポンの事で、(日本で発行された切手は海外では使えないので)海外にいる相手に郵送料を負担させないために利用されるものです。

ご質問は『イギリスの郵便局で国際返信切手券を引き換えに行ったけどしてもらえなかった、なんで?』という内容です。

国際返信切手券はUPU加盟国であれば当然交換してもらえます。イギリスももちろん加盟していますし、加盟している以上要求があった場合に交換しないわけにはいきません。

ロイヤルメールでは国際返信切手券の需要があまりに落ちてしまったため、4年ほど前から販売をやめています。イギリス国内で販売されていた切手券はすでに引換期限が過ぎていますし、もともと需要も引換自体もあまりなかったことを考えると、対応した局員さんが知らなかっただけかもしれません。

先にもお伝えしたようにUPU加盟国であればそれぞれの国で交換可能なんですが、販売するか否かはその国の郵政庁で決めることができます。
現在192か国がUPUに加盟していますが、その中で実際に国際返信切手券を販売しいる国は半分程度です。

万国郵便条約 31条の1 郵政庁は、国際事務局の発行する国際返信切手券を販売する権能及び自国の法令に従ってその販売を制限する権能を有する。

国際返信切手券の歴史は以外に古く、1906年の万国郵便連合ローマ会議で導入が決定されました。つまり誕生してから今年で110年目にあたります。
デジタルインフラの進展によって、通信としての国際郵便の役割と規模は年々縮小傾向にあり、それに伴い国際返信切手券の需要も減る一方。

さらなる需要を見込むのも難しいなかで、もしかしたら近い将来発行中止になってしまう可能性もあると思います。そうなったとしても時代の流れなんで仕方ないことなのかもしれませんね。



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