ホームレス向けに”住所”を提供/アイルランド郵便

アイルランドでは現在約一万人前後の人々がホームレスとして、固定の住所を持たずに一時的な滞在施設等での生活を余儀なくされています。

日本でもそうですが、固定の住所を持っていないと社会復帰がより難しくなるだけでなく、様々なサービスを受けるのも困難になってしまいます。

ホームレスの人々が社会復帰への新たな足掛かりを与えるため、アイルランド郵便(An Post)は、新たな取り組みを開始する予定です。

 
3月の中頃、An Postはホームレスの人たちに対して住所を提供する「Address Point(アドレスポイント)」サービスを開始すると発表しました。

住所を提供するというのは、自分の選んだ郵便局を固定住所として使えるようにしたもので

ホームレスの支援団体とサービス提供者と協力して、今春にもこのサービスをアイルランド全域で開始するようです。

手続きをしていく中で住所を求められる場面は多いと思います。住所がなければできなかったこともサービスを通じて行えるようになります。

 
たとえば決まった住所があることによって、求人の応募や銀行口座の開設ができたりと様々なサービスを受けることができます。

自立へのステップ、つまりホームレスを脱却する一歩になるかもしれません。逆に決まった住所がないと求人への応募さえできないわけで自立自体も難しくなるわけですから。

また郵便局の住所を使うため、銀行や求人先からの郵便物を受け取るのにも使えるので、(便宜上ということには変わりませんが)架空の住所とは違ったメリットもあります。

 
実際の効果やどんなデメリットがあるのか、このサービス自体まだ始まってもいないので、見えてこない部分もありますが

一定の成果があれば、これをモデルケースとして、他の国はもちろん日本でも導入を検討してもいいのではないかと思います

住所を求められるのも、本人確認をより厳重にする意味もあるんだと思いますが、それがホームレスの方にとって障壁となり求職や行政サービスが受けられなくなってしまうのも考えものでしょう。

私個人的には、将来家を持たずキャンピングカーで全国を旅をしながら暮らしたいと思っている人間なので、今回のサービスが進展してくれればうれしいですが・・・(笑)




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