通常郵便物に補償は付く?届かない場合はどうしたらいい?

送った/送ってもらった通常郵便物が届かない・・・

あってほしくないことですが郵便事故はリスクとして頭に置いておく必要があります。普通扱いで送った郵便物に補償はつきません。

 

郵便事故の認定が難しい

普通郵便は郵便受けに投函する簡略的な配達をしています。そういった配達方法であるため(郵便事故が起きたという)被害を認定するのは実質的に困難です。

たとえば、郵便物を誰かが抜き取っていった・誤配してしまった・届いていたけどそれと知らず捨ててしまった・・・etc

特に記録が残るわけでもなく、受け取りのサインを貰うわけでもないので被害の算定と事実確認が難しいのです。

そういった事情も踏まえてか法律で普通郵便は補償の対象から外れています。※賠償の発生するサービス(書留など)は法律等で指定されています

 

記録の付くサービスを

より確実に届けてもらいたい場合は
→補償と配達記録が残る書留
→補償はないが配達記録の残るレターパック特定記録

こういったサービスを検討してみて下さい。

受け取る側も郵便受けに名前を表示する・郵便受けから抜き取られないよう鍵をかけたり、こまめに郵便物が入っていないかチェックするなどしてみてください。配達されてからの管理は受取人次第です。

中身の破損、飛び出し

最近ではネットオークションの広がりなどの影響で、通常郵便物で物品を送られる方も増えているようです。

・中に入れていた物が壊れていた・・・

・送達途中で封筒から中身が抜け出してしまった・・

このようなトラブルに見舞われないようにするには、差出人がしっかりと準備することが大切です。

中身の保護や、テープやノリでしっかりと封をするのは送る側の責務です。

 

郵便物の表面に『折曲厳禁』『こわれもの』の表示をされていることがありますが、これは気休め程度と思っておいた方がいいでしょう。

郵便物は他の郵便物と一緒に折り重なるようにして送られていきます。

壊れやすいものが入っているからといって、その郵便物だけ特別扱いにすることはありません(手間とコストの増大に繋がってしまいますから)。

 

通常郵便物が届かない場合

通常郵便物が届かない理由は上記と被る部分はありますが代表的な例を挙げてみたいと思います。

・誤配、紛失
配達のミスで誤配してしまったり、輸送途中でなくしてしまう

・郵便物の抜き取り、廃棄
第三者が郵便受けから抜き取ったり、受取人が届いた郵便物を気づかず廃棄

・遅延(下記参照)

などなど考えられます。

配達日数と遅延


通常郵便物は配達にかかる日数が延びたため、どんなに近い場所でも最短で翌々日の配達になります。

土日・祝日は休配です。

それ以外で、配達日数がかかる要因として

[差し出す時間帯]、[郵便物の中身(内容品)]
[交通・天候]、[郵便番号・住所など記載ミス]、[県を跨ぐ]etc

これらによっても配達が遅れる可能性があります。



対処・問い合わせ

郵便局のHPを引用すると

Q、届くはずの郵便物や荷物が届きません。どこに問い合わせたらいいですか?

A、調査制度がありますので、最寄りの郵便局へご相談ください。
郵便物等の流れに沿って関係する郵便局を調査し、その結果をお知らせします

このように記載されています。

もちろん、これに沿って手続きを進めるのもありますが、まずは該当の郵便物を配達する郵便局に連絡して確認を取ってみるのが一番手っ取り早いと思います。

住所の記載漏れ等で配達できなかったり、何らかの要因でその局に止まっている可能性があるからです(遅延の情報など配達状況も一番把握しているでしょうし)。

調査請求


問い合わせるにしても、調査請求を提出するにしても差し出した郵便物に関する情報は事前に整理しておきましょう。

  • 差出人、受取人の住所氏名
  • 郵便物の形状や特徴(大きさ・色・中身)
  • いつ、どこで差し出したのか

※なるべく、特定しやすいような情報は多ければ多いほど◎

通常郵便物は書留とは違い記録に基づいた調査ができないので、配達の状況を辿って調べることができません。なので調査に時間が掛かったり、見つからない可能性もあります。

なお調査請求は郵便局HPの専用ページでも手続きができます
郵便物等が届かないなどの調査のお申出




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