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犬と配達員は犬猿の仲?

その昔、北海道で郵便配達をするのに犬ぞりが使われていたという話を聞いたことがありました。
同じ北海道でもアイヌの人たちは馬に乗って郵便配達をしていたり、江差では馬ぞりを使って配達をしていたようです。

犬ぞりに関しては初耳でしたが、調べてみると確かに利尻島で犬ぞりが使われていて、その様子が載っている写真も残っています。
雪の降り積もる寒冷地で機動力のある犬ぞりはさぞ活躍したことだろうと思います。

今も昔もイヌは人間にとって良きパートナーであり、多くの人たちが家族の一員として共に生活しているほど身近な存在です。しかし身近であるがゆえにある人たちにとっては悩みの種になっています。

 

稲妻のごとき

昭和40年3月27日付けの読売新聞にこんな記事が掲載されています

郵便屋さん“ガス作戦”かみつく犬にシューッ

郵便屋さん泣かせのイヌを撃退する新兵器として、郵政省は二十六日“犬害防止剤”を全国で千六百本(六十CC入り)購入
来月から使用することをきめた

記事によると気の毒なことに郵便配達員が犬にかまれる被害は年間約一万七千件にものぼるようです。

事前に飼い主に「犬をつないどいてね」と呼びかけしているにもかかわらず、一向に改善しませんでした。ならばと、咬みつき防止のため犬害防止剤(スプレー)の導入されました。

ちょうどポケットに入るくらい大きさのスプレーで、中にはとうがらしなどの刺激物質と犬が嫌がる薬剤がまぜこまれていました。これなら犬に襲われるのを防ぐだけでなく、暴漢に襲われた時も効果を発揮しそうな代物ですね。

無論やむを得ない場合にのみ使用され、保管も責任者が管理するなど厳重に取り扱われました。

もっとも一時的に刺激を与え、戦闘意欲を失わせるのが主なので、犬に後遺症を与えることはありません。スプレーをかけられた時の衝撃を表しているのか、そのスプレーは“サンダー”と名づけられました。

効果てきめんで、スプレーをかけると意欲を失ってその場に座り込む犬もいたようです。もっとも不意打ちや風の影響でしくじってしまうこともあったみたいですが・・・(別の新聞記事参照)

 

飼い主の責任

猛犬注意

郵便配達員だけでなく、他の宅配業者も同じように犬に咬みつかれる危険があるだけに頭も身体も痛い問題になっています。

飼い犬の問題は飼い主の責任です。飼うのは自由といっても責任をもって躾けたり、人の迷惑にならないよう対応することは当然のことです。

それができないのであれば犬を飼う資格なんてありませんよね。

かつては郵便配達で協力しあっていた仲。それだけに犬猿の仲にはしてほしくないものです

※メモ帳・・・

現行の約款上の規定では咬癖のある犬を放し飼いにするなど、配達員に危険が及ばないように対策を講じていない場合、その建物内に居住している人あての郵便物は配達しなくてもいいことになっています。

 


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