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アメリカで唯一星条旗を掲げない郵便局

アメリカ北東部に位置するフィラデルフィアはアメリカの歴史を語る上で欠かすことのできない都市のひとつです。

独立宣言を行った地であり、ワシントンに遷都するまでの約10年間、アメリカの首都として機能しました。

市内には世界遺産に登録されている独立記念館や自由の鐘など有名な観光地がありますが、それらのほど近いところにフランクリンコートと呼ばれる場所があります。

 

フランクリンの偉業

フランクリンコートはかつてベンジャミン・フランクリンの邸宅があった場所です。家自体はすでに取り壊されていますが、跡地には家の輪郭を骨組みで表現したモニュメントが置かれています。

ベンジャミン・フランクリンは雷や避雷針で有名な人ですが、その経歴は多岐にわたります。郵政大臣に任命されたのも彼の経歴の一つで、アメリカ初期の郵便制度の構築に尽力し大きな功績を残しています。

 

旗を掲げない理由は

-グーグルマップストリートビューより

フランクリンコートの北端、マーケット通りに面しているところに、かつてフランクリンの所有していた軒続きの建物があり、その内の一軒が郵便局になっています。

この郵便局は1975年7月26日にUSPS(アメリカ合衆国郵便公社)設立200周年記念の一環として、そして同時にフランクリンがアメリカ初の郵政大臣に任命されて200周年に合わせ、彼の偉業を讃え、その名を冠してB.フリーフランクリン郵便局(B. Free Franklin Post Office)として開局しました。

2階が郵便の博物館になっているこの局の最大の特徴と言っていいのが、全米で星条旗を掲げない唯一の局だということです。

フランクリンが郵政大臣に任命された1775年当時、アメリカは独立しておらず、公式のアメリカ国旗がなかった名残で掲げていないのだそうです。

 

閉局の危機に

さてこの郵便局は植民地時代のアメリカみたく外観も内部もレトロな雰囲気を残しています。また消印も人気で押印してもらおうと訪れる観光客も多いといいます。

しかし近年、USPSは巨額の赤字により苦しい経営の続け、その影響はこの局にも及んでしまいます。

2011年に赤字削減ため、全米の郵便局の再編と圧縮が検討されました。約3600局をピックアップし閉鎖するかどうかのリストが作成されたわけですが、この局もそのリスト入りしてしまいます(その半年後に猶予される局のひとつに選ばれたみたい)。

当然リスト入りしただけであって閉鎖の決定ではないのですが、惜しむ声や反対の声が挙がったのも事実。今現在も営業しているところをみると閉鎖の危機は去ったとみていいのかも(?)しれません。


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